気になるタイトルにしてみましたが、案外「そりゃそうだよね」ということを言語化しただけかもしれません。

まず基本的な大前提として「受けた方にすべての責任がある」ことを明記しておきます。
よほどのことが無い限り依頼者の責任にしてはいけません。それはプロとして失格でしょう。

ですがその上で、これからクリエイターになる人や依頼者がお互いを嫌にならないように注意してほしいという内容です。 


MovieZ My Mission『私の人生』
「人生なんて所詮…。」実際にあった一人の女子大生の人生を変えた友人の一言



そもそも有料と無料の動画の違いは何か。あえて書きます。

■有料で作る動画
・”依頼者に対して”全身全霊をかけて作るもの
・頼まれたもの。
・その動画で金銭を発生させる目的がある。
・「誰かを喜ばそう」「驚かそう」という気持ちから作るもの。
・制作時間と労力に対して正当な対価を”約束されている”もの

⇒最高のクオリティをコミットし、依頼者の要望をできる限り忠実に入れる。


■無償で作る動画
・”自己満足”で作るもの
・頼まれたものじゃない。むしろ自分から作ろうと思うもの。
・その動画で金銭を発生させる目的がない。
・「誰かに喜んでもらいたい」「驚いてもらいたい」という気持ちから作るもの。

⇒周りから見ると結構適当な動画だったりするが、そのクリエイターの性格や感性が前面に出る
力を入れて作った場合と、そうでない場合のクオリティの差が激しい。


そしてここからは実際の事例集。

■実際にあった事例
・「君の経験になるから無償で作って」と言われて作った動画の例(クリエイター歴1ヵ月未満の時)

→作り終えるところまでは良いのだが、その後度重なる修正や時限催促で疲弊していく。実際に後々大きな実績となるが、それはたまたま運が良かったとも言える。

・「後でお金が発生するプロジェクトだから最初は無償で作って」と言われて作った動画の例(クリエイター歴4ヵ月未満の時)
→「金銭発生」をゴールとして作っているので、その時点では金銭発生しないにもかかわらず修正や時限催促で疲弊していく。結局プロジェクトがとん挫して、結果的に実績にもならず。経験値は詰まれた「依頼を受けた自分」と「依頼者」の両方に対して失望感を覚える。

・「ついでにこれも作って」と言われ、ついでとして無償で動画を頼まれる例(クリエイター歴5ヵ月未満の時)
→プロとしてクオリティは下げられないが、それに対して修正や時限催促を受けるて疲弊していく。実績にはなるが、本来報酬が発生しているものに対してついでで作っているものなので「報酬がないことへの違和感」が後から襲ってくる。結果的に「自分」と「依頼者」の両方に対して失望感を覚える。

・「スタッフみんなボランティアだから君たちも!」と言われて強引に巻き込まれた例(クリエイター歴8ヵ月未満の時)
関係者も多いため明らかに断れない言い方で巻き込まれながら作ることになったケース。クローズドの内容なので、一切実績にもならず、時間も無いのでクオリティもそこそこにとどまってしまう。何も生まれるものが無かった最悪のケース。「大きな渦」の怖さを実感することになる。


■動画クリエイターが気を付けておくべきこと
・自分の価値をきちんと判断すること
・依頼されて作る制作物に対しては1円でももらうスタンスを貫く
・制作労力に対しての最低必要価格を事前に想定しておくこと
・企画、撮影、編集、修正の各項目について「人工」と「費用」の対効果をきちんと作っておくこと
・内容について、事前に”嫌と言われるほど”話を詰めて、費用対効果について真摯に向き合うこと
・一定の金額以上の労力が見込まれる案件は、必ず「頭金」を請求すること
・シードステージの企業や人からの依頼こそしっかりお金を取る覚悟を持つ(金が無いところからも金をとれ)
・取引の概要が決定するまでは、営業とクリエイターは別々の人間がやるのもあり



以上です。