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経営者の仕事とは何なのかを考えてみたとき、こんな妄想をしてみた。

例えば、自分がプロ野球チームを作りたいと思ったとする。ビジョンである。

それを通じて世の中の子供たちに生きる勇気を与えたい。と思ったとする。ミッションである。

プロ野球チームは1人では作れないから人を誘わなければならない。小さな空き地と道具はあるけれど他は何もない。
しかし、その空き地は足腰を鍛えるにはとても良い練習場にもなる。だからこう言う。

「小さい空き地しかないけれど、それが必ず良い練習になる。そして将来強いチームを作りたいんだ。」

例えばそれを見て、「俺もその夢応援したい」と言う人や「今はボール遊びからしかできないけれど、むしろそこから成長出来るならそっちが良い!」と思った人が現れる。
すると、今まで持っていた小さな空き地と道具が光り輝いた場所になってくるだろう。

でもまだまだ足りない。
だから、その場所で練習はできるけど、試合経験は積めない。だから経営者は、他のチームだけど練習できる場所を見つけてきたり、ゲームでシミュレーションをしたりして、出来ないながらに経験を積ませる工夫をしなければならない。これが仕事を探してキャッシュフローを整えていくことだ。

今の場所を野球ができるように広げられるようにお金を稼いだり、人を誘ったりも同時にする必要がある。

人が増えると良いことと悪いことがある。

良いことは出来ることが増えること。人が増えればベースを使った練習ができるようになるだろう。

悪いことは意思決定が遅くなったり、価値観が違う人が現れた時に揉めたりする。この揉めは特に経営陣側で起きることが多い。
ここで必要に迫られるのがバリュークレドという制度だ。

他にも、練習量と実力、器用に関してやマネージャーとの関係性や優遇に関して意見や不満が出てきたりする。
コンピテンシーを定めたりする必要がある。

頑張って頑張って、とうとうメンバーも揃い野球チームとして様になってくる。
こうなると、他のチームから今まで競合として見られてすらいなかったところから競合や敵として見られるようになってくることがある。
レベルが近くなるということは、人材の移動やが増える。
今まで「自分達はこうだ」としていたところから、「他も気になる」ようになるから、良い条件や待遇によって人材が出て言ったりする。

それは困る。練習後に休める温泉の優待券や、将来メジャー行きを希望する選手向けに英語の勉強会を設けたりした方が良いだろう。福利厚生社内制度をである。

チームもできたし、試合にも勝てるようになった。一見順調である。
しかし足りないものがある。いや、厳密に言うならば欲しいものがある。球場だ。

でも金が足りない。
球場があれば自分達は必ずもっと伸びるのに。

そんな時にお金を貸してくれたりするのがベンチャーキャピタルや銀行である。
資本問題負債についての責任が生まれてくるだろう。

とうとう球場も持って、プロ野球チームとしても活躍するようになった。
だけどまだやりたいことがある。球場の運営や、それ以外の第2、第3の事業をこれから開発したり伸ばしていったりもしたい。
もっと多くの人にお金という形で応援してもらいたいし、その代わり貢献できるような球団でありたい。社会認知も広げたいし。そうすると今度はIPOするのが良いかもしれない。

名実ともに強い組織になった。
だけど、だけど、困った。やってることが凝り固まってきたし、ステークホルダーが増えすぎて身動きが取れない。
そうだ、誰かやりたい人にリトルリーグや課外活動、先進的なトレーニングのプログラムを考えてもらいそういうのをミニマムから作らせてみよう。人材もできることも広がるかもしれない。社内ベンチャーである。


そんな妄想。